SuperXtra Special
Photography by Ashley & Jared Gruber; Twila Federica Muzzi
アリソン・ジャクソンのLAB71ドリームビルド
新しいバイクが完成した日は、最高の日に匹敵する。そしてその新しいバイクが、見た目も性能も最高のものであれば、その日はスーパーハッピーな一日になる。
EFエデュケーション・オートリーのライダーであり、パリ~ルーベの勝者でもあるアリソン・ジャクソンは、SuperXのテストと開発に協力しただけでなく、その特別なオーダーメイドのバイクをくみ上げることに興奮を隠せないでいた。軽量、高性能のLAB71 SuperX フレームセットをベースに作られたこのバイクは、超高速を体感するために作られている。
SuperX | All In to Go All Out
X Factor
そのすべては、グランツールのステージ優勝を飾った軽量オールラウンドロードに期待されるような、レースペースとKOMを獲得するロードパフォーマンスから始まる。それは、このバイクのDNAが、エアロで洗練されたプロツアー用ロードバイクSuperSix EVOに驚くほど近いからだ。
超高速時代に突入したグラベルレースでパフォーマンスを発揮するために風洞実験によって磨かれたSuperXは、ライバルを置き去りにするような圧倒的なオーラを備えている。SuperXは、アンバウンドで勝利を獲得した前モデルの技術力とDNAを受け継ぎながら、ラフな路面をさらに高速なスピードで駆け抜けることができる。
このフレームには、キャノンデールのブランド最高峰の性能を示すLAB71の刻印が付けられている。それは、キャノンデールが製造する最高のバイクを表し、特定の用途に合わせてさらに細かな調整を重ね、キャノンデールが目指すバイクパフォーマンス開発の究極のゴールを意味する。アリソンのバイクの場合、SuperXをEFワールドツアーチームのフルコンポーネント仕様にし、フレーム重量は900グラム以下(彼女のサイズ51の場合)。
軽量化は、素材とレイアップの秘密のレシピによって実現。比類ない剛性、軽量性、反応性の最適なバランスを生み出すには、キャノンデールの長年に渡る技術力が必要で、簡単に言えば、可能な限り軽量で最先端のカーボン構造が、別世界のような乗り心地を実現しているのだ。この1台は、どこで乗ろうが、どこでレースに出ようが、行くさきの運命は決まっている。表彰台のトップだ。
SuperTested
美しいものではあるが、このバイクは単に壁に掛けて鑑賞するためのものではない。なぜなら、SuperXは宝石であると同時に道具でもあるからだ。そしてアリソンは、バイクを完成させるため、さまざまなテストを手伝った有能なエリートライダーの一人だった。
幸運なことに、このルーベの勝者は、荒れた路面でのハードな走行を得意とし、ありとあらゆる環境でのテストに参加した。そのため、新フレームの開発に協力した後、昨年10月にフランドルで開催されたUCIグラベル世界選手権で、開発の最終段階にある新型フレームに乗るのは自然な成り行きだった。高速セクションが連続する完全な高速レースだった。SuperXは、このフランドルで最高のパフォーマンスを発揮した。
Dream Build
アリソンの特別なLAB71 SuperXに話を戻すと、彼女はこのロケットマシンに強いこだわりを見せた。Systembar R-Oneとデルタステアデザインを組み合わせたワンピースコックピットにより、SuperXのケーブル類は完全に内蔵され、スッキリとした外見とスピードを手に入れることに成功。デュラエースのグループセットとFSAのクランクセット、パワーメーターを装備しグラベル上でもパワーの測定を要求。また、フレームのエアロにマッチするVisionのグラベル専用ホイールセットMetreon 45SL装着する徹底ぶり。これらにVittoriaのグリップが良く、それでいてレーシーなTerrano Dryタイヤを履かせ、アンサンブルを完成させている。新しいバイクに乗る準備が整った。
新しいシーズンが来るたびに、エリートライダーには新しいバイクと新しい挑戦がもたらされる。新たな挑戦がはじまる。
超軽量のLAB71 SuperXフレームセットについて詳しく知りたい場合は、下記リンクをご確認ください。